やりたいこと
自分のWindows10 proのPCに開発用の環境をDockerで構築し、開発メンバーにコンテナを渡すことで、作成したまったく同じ環境を提供したい。
ここではHyper-Vを使用したDockerの使用方法を記載していきますが、Hyper-Vを利用できない環境でもWSLを使用することでDockerDesktopを使用することができます。
今回は以下の準備を実施します。
・Windowsの仮想化を有効にする。
・Hyper-Vを有効にする。
・Dockerをインストールする。
環境
OS:Windows10 Pro 64bit(BootCamp環境)
Docker:20.10.2
docker-compose:1.27.4(Dockerのインストールで一緒に入ります。)
仮想化を有効にする
Windowsの仮想化を有効にします。PC起動時のBISO設定画面での設定となり、PC毎に多少設定方法がことなるため、ここではハードコピーは載せませんが、仮想化が有効か無効は[タスクマネージャ]→[パフォーマンス]のところから確認します。
仮想化が無効になっている状態を確認します。
BIOSの設定にて、仮想化が有効となるように設定します。
MacでBootCamp環境の場合、Macを一度起動し、再起動した際にWindowsを起動すると仮想化が有効になります。
Hyper-Vを有効にする
WindowsでDockerを使用するためには、Hyper-Vを有効にする必要があります。Hyper-VとはWindows上で仮想化環境を構築できるソフトウェアです。
[コントロールパネル][プログラム][プログラムと機能]にて左側にある「Windowsの機能の有効化または無効化」よりHyper-Vを有効化します。
Hyper-Vにチェックを入れることで有効化された状態となります。
Hyper-Vのインストールが完了するとWindowsが再起動するため、流れに任せて再起動しましょう。
Dockerのインストール
準備が整ったらDockerのインストールをします。
以下のサイトよりDockerをダウンロードし、インストールを進めましょう。
Dockerダウンロード → https://hub.docker.com/editions/community/docker-ce-desktop-windows/
上記サイト右上ののGetDockerより「Docker Desktop Installer.exe」をダウンロードします。
Docker Desktop Installer.exeを実行して、インストールしていきましょう。
インストールが完了し、Windowsの再起動が行われるため、言われるがまま再起動すると以下のような画面が!
何かLinuxのディストリビューションが入っていないぞ!っといったメッセージがでてくるため、今回はDockerの設定画面よりこいつを一旦回避しておきます。
Dockerを起動した画面右上の歯車マークをクリックし「User the WSL 2 based engine」のチェックを外しておきます。
以下のコマンドを実行しDockerの動作確認を行いましょう。Windows PowerShellで以下のコマンドを入力しそれぞれのバージョン確認を行います。
docker --version docker-compose --version
ここまでできたらDockerのインストールは完了です。次回はDockerにコンテナを作成していきます。