【Linux】CentOS7をインストールしよう

Linux

はじめに

CentOSは、Red Hat Enterprise Linuxと機能的に互換性があることを目指したフリーのLinuxディストリビューションであり、お手軽に誰でもLinuxを運用することができる。とはいえもうすぐサポートが終了してしまうとの発表もあり、今後どうなっていくかに注目されているが、CentOS7は2024年6月30日まではサポート期間となっているので、今後ももう少しの間はお世話になることができそうです。

それでは今回はCentOS7のインストール手順について説明していきます。

環境

OS:Windows10 Pro 64bit
Linux:CentOS7

前提条件

Hyper-VもしくはVirtualBoxもしくは、PCにてCentOS7のインストール画面が起動していることを前提とする。

Hyper-Vの設定については以下を参照

【Hyper-V】Hyper-VでLinuxの仮想マシンを構築しよう

CentOS7をインストールする

それではCentOSをインストールしていきましょう。CentOS7のインストール画面が始まると以下のような言語を選択する画面となります。

ここでは日本語を選択します。左側で選択すると、選択したものが右側に表示されます。
右下にある「続行」を押下していきましょう


インストール先の設定

インストールの概要の画面が表示されます。
日本に住んでいる人であれば、「地域設定」は表示された通りの設定で問題ないと思います。
以下の画面の通り表示されていない場合は、各アイコンをクリックし対象のものを選択します。

「ソフトウェア」についてもここではCentOS7のMinimalでインストールするのでここでは問題ありません。Cent7のISOをMinimalではなくDVDやEverythingを使用する場合、は「ソフトウェアの選択」にてインストールしたいものを選択することができます。
今回は一旦Minimalで一通りインストールすることを目的としていますのでこのまま進めます。

ここでは「システム」の「インストール先」「ネットワークとホスト名」の設定を行っておきます。


今回はデフォルトで選択されている「パーティションを自動構成する」を使用し、お任せしてしまいます。パーティションのフォーマット形式等を変更したい場合は「パーティーションを自分で構成する」を選択しパーティションの設定を行います。

「パーティションを自動構成する」が選択されていることを確認し、左上の「完了」ボタンをクリックします。


ネットワークとホスト名の設定

次に「ネットワークとホスト名」の設定を行います。このタイミングでネットワークとホスト名を設定することで、インストール完了後、スムーズにCentOS7からインターネットに接続することが可能となります。


ホスト名を入力し、適用を押すと、右下の「現在のホスト名」に入力したホスト名が表示されます。ここでは【centos.bananamania.com】と入力しました。ホスト名を入力し終えたら、右上の「イーサネット」をオンにします。


「イーサネット」をオンにするとIPアドレスの取得を行います。IPアドレスが動的に降られたことを確認できたらイーサネットは正しく動作しています。
※IPが取得できるのはルーターなどでDHCPで動的IPアドレスが降られる場合のみ

右下の設定ボタンはさらにネットワークの設定等必要な場合やIPを固定にするなど手動で設定したい場合に使用します。今回のようにDHCPでIPを自動取得し、インターネットにつながればよい場合、特に追加で行う設定などはないためここでは使用しません。

左上の完了を押下して、「インターネットとホスト名」の設定を終わります。

「インストールの概要」に戻ってくると「ネットワークとホスト名」の部分で【有線(eth0)が接続されました】と表示されています。

「KDUMP」は有効であれば問題ないです。カーネルクラッシュしたときにその時のメモリの内容をファイルに出力してくれるそうです。「セキュリティポリシー」については【コンテンツが見つかりませんでした】となっているためこのタイミングでは設定できないみたいです。

それでは画面右下の「インストールの開始」をクリックしていきましょう。


ROOTパスワードとユーザーの設定

インストール開始押下後、実際にインストールが開始されますが、その間に以下の画面より「ROOTパスワード」と「ユーザー」を設定します。


「ROOTパスワード」をクリックすると以下のような画面に代わりますので、CentOSのrootユーザーのパスワードを入力します。ここでは良好程度に設定しましたが、外部に公開するサーバーなどは他人にわからないレベルのパスワードにしてセキュリティを高める必要があります。

rootパスワード画面の完了押下後、ユーザーの作成を行います。

フルネーム=ユーザー名となるようです。このユーザーを管理者としたい場合は赤枠内にチェックをいれます。また作成するユーザーのパスワードもここで設定します。

ユーザーとパスワードの設定が完了したら、左上の完了ボタンを押下しましょう。


「ROOTパスワード」と「ユーザー」ともに設定されていますと表示されるようになっていると思います。ここまで完了したら、インストールが完了するのを待ちましょう。


完了したら以下のような画面となり、「再起動」ボタンが表示されるのでクリックして再起動しましょう。CentOS7が再起動されます。


再起動後、CentOS7が自動的に起動してくるので先ほど作成したユーザーでログインしてみましょう。



ログインできれば、CentOS7のインストール完了です。Minimalなのでコマンドでしか操作できませんが、TeratermやFTPツールを使用しての接続なども試してみることをお勧めします。
またLinuxに触れていくにあたりコマンドでの操作は必須となってくるため、コマンドを調べていろいろ叩いて試してみるのもよいかもしれません。仮想マシンやコンテナでのCentOSの構築であれば、多少なにかおかしくなってもまたすぐ構築することが可能なのでいろいろとチャレンジしてみましょう。