【Hyper-V】Hyper-VでLinuxの仮想マシンを構築しよう

Hyper-V

はじめに

今回はHyper-Vを使用してWindows10上でLinuxの仮想マシーンを構築してみます。少々前にCentOSのサポートが終了してしまうとの発表もありましたが、CentOS7は2024年までサポートは続くようですので今回はCentOS7を使用していきたいと思います。

仮想マシーン(以降VM)でLinuxを構築できるということは、Linux用のPCが無くてもLinux環境を構築できるということです。

  • Linuxを学習してみたい。
  • 開発環境にLinuxが必要

という人にはお勧めの方法です。

もちろん以前の記事で掲載しているDockerでCentOSのコンテナを使用すれば同じようなことが可能ですが、今回はHyper-Vを使用してLinux環境を作成してみます。

以前のDockerの記事も以下に記載しておきます。

環境

OS:Windows10 Pro 64bit
Linux:CentOS7

前提条件

WindowsでDocker環境を構築しよう。その① ~インストール編 に記載のある【仮想化を有効にする】【Hyper-Vを有効にする】を実施し、Windows10の仮想化とHyper-Vが有効化とされている状態であることを前提とします。

CentOSのISOファイルを準備する

以下のサイトへ行き、CentOSをダウンロードします。CentOS8だと2021年12月でサポート終了となるため、今回はもう少し息の長いCentOS7を使用していきます。


CentOS7ダウンロードサイト


上記URLよりCentOS Linuxのサイトへいき、CentOS7のタブを選択後、ISOをダウンロードするサイトへ遷移します。




以下のリンク(どれでもよい)をクリックしてCentOS7のISOファイルを入手しましょう。



今回はHyper-VでVMを作成するところを目的とするため、最小構成のMinimalをダウンロードします。

CentOS7のISOファイルのダウンロードが完了したら、Hyper-VでVMを構築します。

仮想マシンを作成する準備をする

それではHyper-Vマネージャーを起動して仮想マシンを作成する準備をしていきます。

「スタート」→「Hyper-Vマネージャー」からHyper-Vを起動しましょう。

画面左下の「スタート」をクリック後、”Hyper-V”と入力すると以下のように表示されます。

※システム管理からHyper-Vを選んでも問題ないです。


Hyper-VをクリックしてHyper-Vマネージャーを起動しましょう。

Hyper-Vを起動したら画面右側の「仮想スイッチマネージャー」をクリックします。



「仮想スイッチの作成」をクリックします。



名前、メモを入力します。のちのちわかるものであればなんでもよいです。

「外部ネットワーク」を選択し、「管理オペレーティング・・・・%&$#」にチェックを入れたのち(たぶん最初からチェックは入っています。)OKをクリックします。

仮想マシンを作成する

さて、Hyper-Vでの準備ができたら、仮想マシンの作成を行います。

Hyper-Vマネージャーの左側に表示されているサーバーのコンテキストから「新規」ー「仮想マシン」をクリックします。



新規作成ウィザードが表示されますので、「次へ」へ進めていきます。



仮想マシンの名前を入力し、仮想マシンのファイルをどこに格納するかを指定するため「仮想マシンを別の場所に格納する」にチェックを入れて、場所を入力し、「次へ」をクリックします。



世代の指定にて、CentOS7が第2世代に対応しておりセキュアブートの使用が可能となるため「第2世代」を選択しておきます。



メモリの割り当てを行いますが、ここではデフォルトの1024MBとしておきます。



ネットワークの構成を選択します。先ほどHyper-Vの準備段階で作成した「CentOS7」がリストボックスに表示されているため、選択します。



次に仮想ハードディスクの接続の設定を行います。

「仮想ハードディスクを作成する」にチェックを入れて、名前、場所、サイズを入力します。名前はそのままで問題ないと思いますが、場所は仮想ハードディスクを作成する場所を指定しましょう。サイズもここでは20Gとしておきます。



CentOSのサイトからダウンロードしISOファイルを指定します。



今まで設定してきたものが一通り表示されるため、設定内容があっているか確認し、「完了」を押下します。


Hyper-Vマネージャーの画面に戻ったら、中央に表示されている仮想マシンnCentOS7をクリックします。



右下にCentOS7の操作パネルが表示されるので、設定をクリックします。



CentOS7の設定ウィンドが表示されるので、「セキュアブートを有効にする」にチェックをいれ、リストボックスより「Microsoft UEFI証明機関」を選択し、OKをクリックします。



メモリの設定にて「動的メモリを有効にする」にチェックを入れてメモリの最小、最大を設定します。

ここでは最大を2Gに変更しています。使用用途に合わせて必要なメモリを確保しましょう。
OKをクリックします。



Hyper-Vマネージャーに戻り、中央のCentOS7が選択されている状態で右下の操作パネルの「起動」をクリックします。



Hyper-Vマネージャ中央のCentOS7が実行中となったら、右下操作パネルの「接続」をクリックします。




CentOS7のインストール画面が起動してきたら成功です。CentOS7のインストールを進めていきましょう。


ここまで出来たら一旦Hyper-VでLinuxをインストールするための設定は完了です。Hyper-VはLinuxはもちろんWindowsServerも仮想マシンとして構築することが可能ですので、覚えておいて損はありません。

インストール方法については以下を参照し、CentOS7のインストールを行ってください。